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ガラスの種類と防犯性能(参考文献:(財)都市防犯研究センターJUSRIリポート No.17)

主なガラスを侵入盗の「ガラス破り」における「破りにくさ」(以下、「防犯性能」という。)の面から分類すると、次のとおりである。

種 類 防 犯 性 能
単板ガラス フロートガラス 最も一般的なガラスであり、開口部に使用される割合は最も多いが、防犯性能は低い。
「熱線反射ガラス」(フロートガラスの表面に金属薄膜をコーティングしたもの)、「熱線吸収ガラス」(日射の吸収特性に優れた金属をガラス原料に加え着色したガラス)、「装飾ガラス」(ガラスの表面に塗料などをプリントしたガラス)及び「型板ガラス」(片側面に型模様をつけたガラス)も、防犯性能は同じである。

網入りガラス 火災時にガラスが割れ落ちて火炎が貫通することによる延焼、類焼を防ぐため、金網を封入したガラスである。
防犯性能は低い。

強化ガラス 同じ厚さのフロートガラスに比べて約3倍の耐風圧強度を持っており、破損しても破片が粒状になる特性を持つ。
道具によっては簡単に破れるため、防犯性能は低い。

耐熱強化ガラス 強化ガラスより大きな耐風圧強度を持ち、かつ火災時にガラスが割れ落ちて火炎が貫通することによる延焼、類焼を防ぐ効果のあるガラスである。
強化ガラスと同様に、破損しても破片が粒状になる特性を持つ。
道具によっては簡単に破れる(ただし、大きな破壊音を伴う。)ため、防犯性能はあまり高くない。

合わせガラス 2枚以上のガラスの間に柔軟で強靭な中間膜を挟み、熱と圧力を加えて接着したガラスである。
また、中間膜を厚くすることにより、高度な耐貫通性も得ることができる。中間膜の厚さは、一般的に使われているもので15ミル(0.38o)、30ミル(0.76o)、60ミル(1.52o)、90ミル(2.28o)があり、30ミル以上のものは国内板ガラスメーカーから「防犯ガラス」として発売されている。

複層ガラス フロートガラスによる複層ガラス 2枚のフロートガラスの間に空気層を設け、単板フロートガラスの約2倍の断熱性能を持つガラスである。結露を防ぎ、省エネルギー効果もあることから、新築戸建て住宅では60%以上の住宅に使われている(平成12年 板硝子協会調べ)。
防犯性能の上では、2枚のガラスの1枚を型板ガラス、網入りガラス、Low-Eガラスにした場合も破りにくさに大きな違いはなく、防犯性能は高くない(Low-Eガラスを使った複層ガラスは「遮熱複層ガラス」「高断熱複層ガラス」と呼ばれている)。

強化複層ガラス 2枚のガラスのうち1枚に強化ガラスを使用した複層ガラスである。
断熱性能が高く、室内側に強化ガラスを使用したものは防犯性能が高い。

耐熱強化複層ガラス 2枚のガラスのうち1枚に耐熱強化ガラスを使用した複層ガラスである。
火災時にガラスが割れ落ちて火炎が貫通することによる延焼、類焼を防ぐ効果と断熱性能が期待できる。
室内側に耐熱強化ガラスを使用したものは防犯性能が高い。

合わせ複層ガラス 2枚のガラスのうち1枚に合わせガラスを使用した複層ガラスである。
断熱性能が期待でき、さらに中間膜が厚い合わせガラスは高い耐貫通性がある。
室内側に合わせガラスを使用したものは防犯性能が高い。

アタッチメント付き複層ガラス 単板ガラス用サッシに複層ガラスを装着するために、ガラスの厚さを調節するアタッチメントと呼ばれるアダプターを4辺に装着した複層ガラスである。
主に単板ガラス用サッシを使っている既築住宅のガラスを複層ガラスに取り替える場合に使用される。防犯性能は高くない。

防犯合わせガラス 2枚の板ガラスの間に、多層の柔軟で強靭な中間膜を挟み、加熱・圧着したガラスである。
通常の合わせガラスより、更に防犯効果を高めた合わせガラスである。

プラスチック・フィルム貼りガラス ガラスの片面にプラスチック・フィルムを張ったガラス。
合わせガラスに比べると防犯性能は十分ではないが、ガラスが割れにくく、また、割れたときの飛散防止効果はある。



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